# NONORARA01_通学 Archive number: NONORARA01 Type: action Status: public ## イントロダクション NONORARAは、移動・出会い・記録から展覧会をつくる実験体です。「通学」は、私たち自身の通学の軌跡から始まります。 NONORARA 01 Tsugaku|通学 は、NONORARAにとって最初のアクションとしての展覧会であり、低予算と限られた現実条件の中で行うメンバー協働の実験でもあります。固定された展示室を前提にするのではなく、私たちがすでに経験している通学、移動、一人暮らし、教室の外での生活、そして作品を持ち運ぶ方法から出発し、それらのプロセスを、見ることができ、記録され、後から再びたどることのできるプロジェクトとして組織しようとしています。 これは、すでに完全な展示条件を備えた展覧会ではありません。むしろ、ひとつの完整なプロセスを初めて動かすための試運転に近いものです。メンバーの協働、ルートの設計、作品の携帯、現場での一時的な滞在、写真記録、SNSでの発信、ウェブサイトでのガイド、そしてその後のアーカイブが、このアクションの中で初めて接続されます。NONORARAにとって重要なのは、成熟した空間や予算を先に持つことではなく、限られた現実条件の中で、まずひとつのアクションを完整に発生させることです。 今回のプロジェクトのメンバーは、2026年初めにNONORARAが関西で現実的なアクションを構想し始めた時期に、最初に形成された関係の中から集まっています。行動条件、時間、予算、そして協働の可能性を考え、第一回はKUAのメンバーから始めることにしました。京都という都市の中でKUAが置かれている位置もまた、「通学」をとても具体的な問題にしています。学校の近くに住む人は、学校生活や認証システムを維持しやすい一方で、都市の中での課外の生活が圧縮されることがあります。より遠くに住む人は、交通、都市、個人生活の経験をより長く持つ一方で、教室での生活や学校による認証が不安定になることもあります。 「通学」とは、日本語で学生が学校へ行き来する道のことです。私たちにとって、それはまず、自分の部屋のドアを出てから学校に着くまでの身体の移動です。歩くこと、自転車に乗ること、電車に乗ること、バスに乗ること、タクシーに乗ること、あるいは複数の交通手段を切り替えること。ひとりの学生は、教室に到着する前にすでに、身体、作品、疲れ、迷い、生活、そして時間割には記録されないさまざまな思考を抱えながら、自分の大学生活の中に入っています。 このプロジェクトの最初のきっかけは、あるメンバーの遠距離通学の経験でした。その経験が特別なのは、距離そのもののためではありません。その移動の中に、大学、都市、住む場所、そして学び続けることへの迷いが含まれていたからです。似たような状態は、他のメンバーの中にもあります。学校まで歩いて一分の場所に住む人がいる。自転車に乗る人がいる。電車に乗る人がいる。バスに乗る人がいる。タクシーを使う人がいる。初めて家を離れ、京都で一人暮らしをしている人がいる。学校そのものにすべての力を注ぐのではなく、都市、夜、友人、お金、作品、自分の生活リズムのあいだを移動している人もいます。 だから、「通学」はここでは交通をテーマにしたものではなく、学生生活を概念化してまとめるための言葉でもありません。それはとても小さな入口です。私たちは、自分たちが毎日通り、選び、耐え、考えているルートから出発し、そのルートの中に作品を置いてみます。作品はまず展示室に固定されるのではなく、背負われ、手に持たれ、自転車に結びつけられ、電車やバスに持ち込まれ、置かれ、しまわれ、そしてまた移動します。特に公共交通の中で、作品は一時的に携帯される荷物そのものになります。包まれ、圧縮され、身体のそばや荷物棚に置かれ、乗客、車内、ホーム、ルートのあいだで、完全には展示されない状態として現れます。 私たちはもちろん、これが単位にはならないことを知っています。 それでもこれは、たしかに私たちの大学生活です。 ## ルートガイド [Image] 本プロジェクトは2日間にわたって行われます。ルートと時間は、天候、交通状況、人の流れ、作品の状態に応じて変更される場合があります。 Day 1 は京都ルートです。KUAを出発し、茶山 / 京都芸術大学駅、出町柳、鴨川、岡崎公園周辺を経て、四条河原町 / 木屋町周辺へ進み、夜には神宮丸太町 / METRO CLUB 周辺に到着します。当日は午前中から開始する予定です。学校を出発し、駅と鴨川のエリアを通過した後、岡崎公園周辺で滞在と撮影を行い、夕方前後に京都市中心部へ入り、夜に一日のルートを終えます。主な移動方法は、徒歩、自転車の押し歩き、公共交通です。 Day 2 は京都—大阪ルートです。出町柳を出発し、京阪線で大阪へ入り、天満橋と天王寺の二つの駅周辺で滞在します。当日は昼前後から開始する予定です。作品が都市間の公共交通システムに入ることを重点とし、大阪市内で引き続き移動、展示、記録を行います。主な移動方法は、京阪線、Osaka Metro / JR などの公共交通と徒歩です。 ## 鑑賞と展示方法 「通学」は、固定された展示室で行われる展覧会ではなく、決まった開館時間もありません。鑑賞者は、このページのルートマップを通して2日間のアクションの基本的な流れを知ることができます。また、ルート上の駅、川沿い、街路、公共交通、夜の空間の中で、作品に偶然出会う可能性もあります。プロジェクト進行中の写真や断片はNONORARAのSNSで公開され、実施後の記録は後続のアーカイブに整理されます。 本プロジェクトの作品は、常に完成された展示状態で現れるわけではありません。作品は背負われ、手に持たれ、自転車に結びつけられ、電車やバスに持ち込まれます。そして各地点で一時的に置かれ、撮影され、再びしまわれ、移動を続けます。展示は、作品が置かれている瞬間だけでなく、運ばれ、保護され、移動し、置き直される過程の中にも発生します。 公共交通の中で、作品は一時的に携帯される荷物そのものになります。包まれ、圧縮され、身体のそば、座席の間、荷物棚などに置かれ、他の乗客、車内、ホーム、都市のルートとともに鑑賞の場を構成します。鑑賞者が見るのは、完全に固定された展覧会ではなく、通学のルートの中で作品の状態が変わり続けるプロセスです。 ## 今後の記録 本ページは、「通学」の実施前に公開する行動説明および電子展示ガイドです。7月18日の京都ルートと7月19日の京都—大阪ルートの終了後、NONORARAは実際に起きた過程をもとに、二つ目の「通学」アーカイブを整理します。 後続のアーカイブには、現場写真、映像、実際のルート、移動中の作品の状態、メンバーの役割分担に加え、行動中に生じた一時的な変更、判断、失敗、偶然の出会い、予測されていなかった出来事を収録します。このアーカイブは本ページを置き換えるものではなく、計画と現実のあいだに生じた差異を、本ページとともに残すものです。 行動終了後には、参加メンバーそれぞれの思考や振り返りについても記録します。そこには、この行動をどのように理解したのか、移動や公共空間のなかで作品にどのような変化が起きたのか、協働の過程でどのような問題に直面したのか、そして今回の経験がその後の制作、学習、行動にどのような影響を与えたのかが含まれます。これらの内容は、まずプロジェクト内部の記録として保存されます。公開するかどうか、どこまで公開するか、どのような形式で公開するかは、メンバーの確認を経て決定します。 「通学」は、二日間の行動が終わった時点で完了するものではありません。計画、実施、記録、振り返りのすべてが、このプロジェクトの完全なアーカイブを構成します。 ## Related People FEB.LIU SORANOSUKE SHIMA MASAYA KAWANO ZHENGYI SUN ITSUKI BANDO KISHIN TAIRA